【ゆたクリニック】 耳鼻いんこう科、頭頸部外科 アレルギー科 甲状腺がん・咽頭がん検診

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スギ花粉症の舌下免疫療法治療薬が平成26年10月に発売となりました。 平成26年10月にスギ花粉症の舌下免疫療法治療薬「シダトレン」が発売されます。舌下免疫療法をご希望の方は、まず下記の案内をご覧ください。発売後より11月末での治療開始をお勧めします。治療開始前に適応を決める検査がありますので、まずは一度当院を受診して下さい。受診の際に予約は不要です。

スギ花粉症の舌下免疫療法とは?

でに国民の25%以上がスギ花粉症といわれる時代です。スギ花粉症に効く究極の治療法はまだないのが現状です。「舌の下にスギ花粉の液を滴下してスギ花粉症を治す」という治療法を新聞やテレビでみたことはありませんか? これが舌下免疫療法です。私どもは、舌下免疫療法が保険適応でない2005年から年間100例程度の患者さんに舌下免疫療法を行っており、様々な臨床検討を行ってきました。

下でない皮下注射による免疫療法は保険適応のある治療として数多く行われています。舌下免疫療法と皮下注射免疫療法はともにスギ花粉症に有効な治療です。舌下免疫療法は次世代の新治療としての期待が高いため、多くの報道がされていますが、その結果として、少々の誤解も出てきています。以下に舌下免疫療法と皮下注射免疫療法の説明をします。

1. アレルギー性鼻炎・スギ花粉症の免疫療法とは?
 (舌下免疫療法でなくこれまでの一般的な免疫療法について)

免疫療法とは、病気の原因となる物質を少ない量から徐々に増やして体内にいれて治そうとする方法です。例えば、スギ花粉症の場合には、体に安全な低濃度のスギ花粉を含んだ医療用の注射液を最初に注射し、安全性と反応を見ながら徐々に量を増やして注射し、体質を徐々に変えていく治療です。アレルギー性鼻炎では免疫療法という名前よりも「減感作療法」とか「脱感作療法」として知れ渡っているかもしれません。

2. 免疫療法の治療効果は? (舌下免疫療法でなく注射による免疫療法)

2005年のスギ花粉の大量飛散年に、あらかじめ免疫療法(注射による方法)を行っていた方と、症状がでてから薬で治療を行った方に無記名のアンケート調査を行いました。その結果、治療の満足度は100満点で77点(免疫療法)と34点(薬治療)でした。鼻の症状も大きく免疫療法のほうが効果的でした。免疫療法が秀でた結果です。2008年のスギ花粉中等度飛散年に、お薬で治療した方と注射による免疫療法を行っていた方を比較したところ、有意に免疫療法の効果が良好でした。

3. 免疫療法(注射による方法)をすれば花粉症は治るの?

免疫療法は現状では唯一の花粉症を治し得る治療法とされています。しかし、全員には効きません。おおよそですが、治療後の様子をうかがうと、治療を行った方の20〜30%で花粉症が治癒し、30%以上でかなり楽になり花粉症薬の薬が激減した、20〜30%で症状はあるが以前より楽と答えられます。残念ながら10〜20%では治療効果がありません。全体をみますと80%以上の方に効果があります。

4. これまでのスギ花粉症の免疫療法(注射による方法)は、どのようにおこなうの?

日本で認可されている方法は注射による方法でした。スギ花粉を含んだ注射液を低い濃度から徐々に濃度をあげながら注射します。急に濃度をあげると危ないからです。毎週1回の注射を4~6ヶ月程度続けると最大の濃度となります。最大濃度に達したら、次に注射の間隔をあけていき、1ヶ月に1回の注射になります。1ヶ月に1回の注射を3年以上継続していきます。このように計画的に行わないと効果も少なく、安全でありません。根気よく通っていただく必要があります。また、特殊な治療法ですので、行える施設も限られており、どの地域でも行えるものではありません。

5. 注射による免疫療法は長期間の治療が必要?

必要です。注射方法では最初は週1回の注射を行います。安全に行うためです。始まりの濃度により異なりますが、通常4~6ヶ月程度の週1回通院が必要です。その後1ヶ月に1回の通院になります。月1回になってからでも3~5年間の注射の継続をお薦めしています。

6. 注射に変わる新しい方法-舌下免疫療法

注射による方法では、注射による痛みがあることと通院が大変なことが問題でした。そこで、同じ事を注射以外でできないか?と考えられ、鼻に投与する方法や飲む方法などが海外で検討されてきました。多くの研究の結果として、舌下法が最も簡易にかつ安全に行える方法という結果に至りました。

スギ花粉症にも舌下免疫療法が行なえないかと考えられました。スギ花粉症は海外に無い日本に特有の病気ですので、海外での結果は参考にできません。そこで、ごく限られた施設が自主的に臨床研究をはじめました。何年もかけて研究成果が出てきたことにより、スギ花粉症の舌下免疫療法を行なえそうだとわかりましたので、注射による免疫療法を行なっている会社が臨床試験を行ない、2014年に保険適応になりました。

7. どうやって舌下免疫療法を行うの?

シダトレンという名前のスギ花粉を含むエキスが発売されます。舌の下にこの液を滴下します。舌の下に保持したまま2分間そっとしておき、その後に飲み込みます。これを最初の2週間で量を増やしていき、3週目からは同じ量の薬を毎日舌下投与します。1回目の舌下投与は医療機関で行ないますが、以降は毎日自宅で行ないます。

8. いつからはじめるの?

スギ花粉の飛散が始まる3ヶ月以上前から治療を開始すると効果的です。当院のある三重県津市では11月末までに治療を開始したいです。12月でも治療を開始できますが、安全に行なうためにスギ花粉の飛散する時期には開始できません。1月中旬以降になると、夏以降まで待っていただきます。1月中旬から5月末は治療を開始できないと考えてください。

9. 通院は不要?

毎日の通院は不要ですが、定期的な通院が必要です。新薬なため厚生労働省の決まりで発売後約1年間は2週間分しか処方ができません。従って、2週間に1回の通院が必要です。その後も月に1回の通院が必要です。この薬は医師の処方箋無しに薬局で買うことはできません。

10. どこでも処方してくれるの?

薬の処方はどこでもできる訳ではありません。処方する医師もあらかじめ教育講習を受けた医師しかできません。教育講習は全国で何回も行なわれていますので、当院だけでなく、お近くで処方してくださる医師を探すことは可能と思います。シダトレンを発売している会社のホームページなどで処方可能な医院を検索できます。あらかじめ確認してから受診しましょう。

11. 治療薬の味は?

花粉を溶かしている液にグリセリンがはいっていますので、やや甘いです。少し酸味もあります。

12. 口の中に入れるけど薬は大丈夫?

もともと注射用に使われている薬と全く同じ成分ですので、極めて安全につくられています。体内に注射するものを口にいれることになりますので、薬自体は安全です。

13. 治療の副作用は?

この薬は合成薬ではなく、自然界にあるスギ木の花粉から薬用に成分抽出されています。そのため、薬害は無いと考えられますが、理論的には舌下直後にアナフィラキシーとよばれる強いアレルギー反応を起こす可能性があります。つまり、スギ花粉にアレルギーがある患者さんにスギ花粉で治療するわけですから、口にスギ花粉を入れることによりアレルギー反応が起こる可能性があります。このような反応を副作用と呼ばず、副反応と呼びます。

これまでの海外での実績で重篤な副反応はきわめて稀であり、従来の注射による方法よりもかなり安全とされます。しかし、軽い副反応はありますので、治療時にはよく理解する必要があります。軽い副反応は、決して怖いものではありません。よく理解していただければ、安全に行なえます。

これまでの我々の経験でも、即座に治療を中止するような副反応の経験はありません。1~2%のかたが舌下免疫療法により長引く軽微な副反応により、中止しました。

14. これまでの飲み薬と何が違うの?

この治療の大きな特徴は、花粉飛散による症状を押さえるものではなく、花粉飛散による症状を予防するものです。既存の飲み薬は、スギ花粉で引き起こされる、くしゃみ・鼻水・鼻つまりの症状を改善させるものです。スギ花粉の飛散する時期に使う薬でした。一方で舌下免疫療法は、事前に治療を開始してスギ花粉症の症状が出ないように予防するものです。ですから、治療の開始は花粉の季節時に症状が出てから行なうのではなく。それよりも数ヶ月以上前から行なわなければなりません。治療薬というより予防薬という方がわかりやすいかもしれません。

15. なぜ舌下法が注射法より期待されるの?

注射でないから痛くないことと、自宅でできるからです。また、注射の方法より重篤な副反応が少なく安全だからです。

16. 舌下法と注射法でどちらが効くの?

舌下法の有効性については海外で報告されています。しかし、注射法の治療成績より勝るという報告はありません。同等に効いたという報告はあります。一般に注射の方が飲む薬より良く効くことが多いのと同じかもしれません。ただし、内服薬にもよく効く薬があるように、舌下法が花粉症に効果的ならば、申し分ありません。

我々が2008年から継続して調査しているスギ花粉症に行った舌下免疫療法の効果ですが、舌下免疫療法は注射の方法より効果で劣りましたが、飲み薬と点鼻薬の治療より効果的でした。

17. 舌下法のこれまでの治療の効果は?

国内で行なわれたシダトレンのスギ花粉症での臨床試験では、プラセボ(薬の成分のはいっていない偽薬)より有意に効果的でした。スギ花粉以外の花粉での結果ですが、海外でもプラセボより効果的であった報告が多数あります。これらの結果から、舌下免疫療法はアレルギー性鼻炎に効く治療と考えられます。

これまでの我々の結果では、舌下免疫療法は注射法よりも若干効果で劣りますが、病院で処方される薬を飲むのと同程度以上の効果があると考えています。また、舌下免疫療法を行うと、併用する花粉症の薬の量が少なくなります。
これらの効果は、その年のスギ花粉の飛散量に大きく影響されます。大量飛散年にはやや効果が落ちますし、逆に少量飛散年には効果が高まります。

18. 舌下法をすれば花粉症が治るの?

舌下法で根治する例は10~20%程度と考えています。舌下法で少しの症状があったがとても良かったという人が20~30%、効いたと思うという人が20~30%で、全体の70~80%の人に有効でした。
誤解のない様にしていただきたいことですが、舌下法で誰でも根治する訳ではありません。この方法で、より症状が良くなることを願っており、花粉の多く飛散する時には病院も飲み薬などの併用ことも勧められます。少ない併用薬で症状を減らす治療と理解してください。

19. 治療前に効果があるかわかるの?

舌下免疫療法の最大の問題点は、せっかく長期間の治療をしたのに効果が少ないかたがあるということです。治療前にどのようなかたが効果的で、どのようなかたが全く効かないかがわかれば問題ないのですが、残念ながらそれがわかりません。舌下免疫療法の有効率は80%以上と予想されますが、逆に10~20%のかたで効果が少ないということになります。多くの研究施設がこの問題に取り組み、我々も様々なことを検討してきましたが、まだ予想できていません。

20. なぜ、舌下法の方が通院などで楽なのに、行われなかったの?

もともとの免疫療法は注射で50年以上行われてきました。注射での有効性と安全性に関するエビデンス(これまでの報告)がたくさんあります。一方、舌下法は新しい治療ですので国内での臨床治験がないと厚生労働省も舌下法を認可しません。舌下免疫療法は魅力的な治療ですので、免疫療法に精通した施設がグループとなって、倫理委員会の承認のもとに安全性と有効性をみる試験が計画され、私どもも行ってきました。このような結果が報告されるにつれ、さらに舌下免疫療法への期待が高まり、大きな臨床試験がおこなわれ、ついに保険適応に至りました。新しい薬がでるには様々なステップが必要であり、この舌下免疫療法が保険適応になるまでには、最初に日本で舌下免疫療法を試される研究が始まってから15年もかかっています。

21. 舌下免疫療法を行うと他の薬は飲めないの?

舌下免疫療法を行なっていても、花粉症の症状がでたら適切にお薬を使ってください。我々の舌下免疫療法の考えは、併用薬の量を少なくして、症状を軽減する治療と考えており、全ての方が薬を飲まなくてすむ治療とは考えていません。花粉飛散が非常に多い時には症状も出やすくなりますので、我慢せずに適切な薬の併用をお勧めしています。ただし、免疫の力で体質を改善する治療ですので、ステロイドという全身の免疫能を減らす飲み薬の併用を控えてもらう様にお願いしています。ステロイドは、アレルギーにも効果のある薬です。ステロイドの内服薬は、連用すると副作用も出やすいので、一般的に使用の際には注意が必要です。一方で、ステロイドの点眼や点鼻薬は花粉症にも効果が高く、よく使われる薬です。ステロイドの点眼や点鼻薬は全身に作用しませんので、舌下免疫療法と併用して構いません。内服薬のみ控えていただいています。

22. 舌下法でも長期間の治療が必要?

舌下法でも注射法と同じく長期間の継続治療が必要です。まずは、2年ほど舌下免疫療法を行い、効果を確認しましょう。そこである程度効果のある方には4~5年間の治療を勧めています。

23. 舌下免疫療法は、始めたらすぐ効くの?

舌下免疫療法は、始めたら数日で効果の出るような治療ではありません。長期間の治療が必要です。花粉症症状を押さえ込む治療ではなく、免疫を変え、体質を改善する治療です。長い期間かけて少しずつ良くする治療であることを理解してください。即効性を期待してはいけません。

24. なぜ、舌下免疫療法を何年も行うの?

ゆっくりと時間をかけて治す治療であることは、これまでの説明の通りですが、免疫療法は治療期間が長くなれば効果が高まります。我々は2005年から舌下免疫療法を開始しています。すでに学会誌で報告している結果ですが、舌下免疫療法では、初年度より2年目、2年目より3年目以降で効果が高くなります。体の免疫能(体質改善)が進むからと考えられます。従って、何年も治療すると効果がより高まるため、長い間の治療を勧めています。ただし、初年度より2年目の方が効果的ですが、初年度に効かない訳ではありません。また、スギ花粉の飛散数は年により異なります。増減を繰り返すことが多いので、スギ花粉飛散が多いか少ないかでも効果が変わりますので、数年での効果をみるとよいでしょう。

25. 舌下免疫療法は一生行う必要があるの?

注射法でも舌下法でも3~5年行えば、治療を止めても効果が長く持続すると考えられています。我々の考えは、舌下免疫療法を4~5年行うことを勧めています。舌下免疫療法は、全員に効くものではありません。効かない方もみえます。また、数年で効果が高まりますので、まずは2年をめどに開始し、効果のある方には4~5年の継続を勧めます。そこで、終了しても効果は持続すると考えられています。終了して何年も経過すると、また、スギ花粉症が悪くなる方が出てきます。その場合には、その時点で再度1~2年間の舌下免疫療法を行うと、効果が元に戻ると考えられます。注射の方法は、再度行う場合にも最初からやり直しとなり、時間がかかりますが、舌下免疫療法では再度行う場合も短期で行える利点があります。

26. スギ花粉以外はないの?

日本で行なえるのはスギ花粉のみです。海外にはスギ花粉がなく、樺(かば)や雑草の花粉症が多いので、その治療薬もあります。日本でスギ花粉症の舌下免疫療法が広く行われるようになれば、他の花粉についても検討されるかもしれません。

27. ハウスダスト(ホコリ・ダニ)の鼻アレルギーには?

日本ではハウスダストの注射用治療液が発売されていますが、舌下免疫療法を行なうには適切ではなく、行われる予定はありません。海外ではダニ(ハウスダスト)治療液がすでに発売されています。現在、国内でのダニの臨床試験がされていますので、うまくいけば数年で保険適応になるかもしれません。

28. ハウスダストアレルギーや他の花粉症があってもできる?

現在の舌下免疫療法はスギ花粉症への治療で、他のアレルギーの治療ではありません。他のアレルギーへの効果が期待できないことを理解できていれば、スギ花粉の舌下免疫療法は行なえます。1年のうちで特にスギ花粉飛散期の症状がつらいのでスギ花粉症を治したいのであれば、他のアレルギー性鼻炎を合併していても治療は可能です。ただし、しっかりコントロールされていない喘息等を合併していると適応外となることがありますのでご相談ください。

29. 舌下免疫療法はどこでできるの?

舌下免疫療法は保険適応のある治療となりますが、処方する医師はあらかじめ講習会などの受講が義務づけられているため、どこの医院でもできる訳ではありません。大きな病院でも講習を受けていない医師は処方ができません。お近くでどこにいけば舌下免疫療法を受けられるかについては、発売会社である鳥居薬品社のホームページなどで公表されますので、受診する前にその医院にあらかじめ問い合わせるとよいでしょう。

30. どのようなかたに特にお勧め?

スギ花粉症でお悩みのかたには、皆さんにお勧めですが、特に下記のようなかたにお勧めしています。

  • 数年以内に妊娠の希望や予定はないが、将来に妊娠した際に薬が使えないのが不安。
  • 大学などの受験期がスギ花粉症と重なるので、少しでもよくしておきたい。
  • 花粉症の薬がたくさんいるので、少しでも症状をよくするか、薬を減らしたい。
  • まだ若いので、これからずっと毎年花粉症に悩むのか考えると心配。

31. 適応と適応外は?

まず初めに大切なことは、スギ花粉症であることを明確に証明しなければなりません。採血などの検査で診断をします。検査などで治療の適応と判断されたかたでも以下の方は適応外です。


  • 妊娠されているかた、および、近いうちに妊娠希望のかた

  • 重症の喘息を合併しているかた
  • 重い心臓の病気を合併しているかた
  • 癌の治療をしているかた

  • 免疫不全などの病気の方 治療で免疫抑制剤を使用しているかた
    ※高血圧でベータブロッカーという薬を服用している方は、他の薬に変更する必要があります。

32. 適応の年齢は?

スギ花粉の舌下免疫療法は12歳からが適応となります。11歳までの小児には保険適応での治療ができません。我々は、舌下免疫療法が保険適応となる以前に、6~11歳の小児にも舌下免疫療法を行なっていたので小児でも安全に行なえると信じており、将来的には12歳未満にも保険適応が広がると期待しています。11歳までのお子様の適切な治療については当院でご相談ください。


高齢者のかたは、適応外ではありませんが、効果のある方の割合がやや少なくなると予想されます。また、毎日の舌下投与を4年以上行ないますので、スギ花粉症の時期に数ヶ月間の治療を繰り返すのがよいか、あるいは、毎日舌下免疫療法をするのがよいかをよく考えてください。

33. 治療費用は?

舌下免疫の薬の価格は他の花粉症治療薬よりやや安い価格となりました。ほかの治療や薬の処方がない場合には、医院での治療費と薬局での薬代と合わせて1ヵ月あたり3,000~4,000円の負担(保険適応3割負担の場合)になります。

スギ花粉の飛散時期だけでなく1年を通じて治療をしますので毎月ほぼ同額の治療費となります。また、治療開始前の検査や1年に1~2回の検査が必要となり、その際にも5,000円程度の検査費負担がかかります。舌下免疫療法を行っていてもスギ花粉が飛散する時期に症状が出る可能性があります。その場合にも症状を抑える薬代などが必要になります。しかし、舌下免疫療法を行うことにより、スギ花粉飛散期の症状が軽くなれば、これまでよりも症状を抑える薬の量が減る可能性もあります。

34. 治療開始時期は?

治療は11月までに開始することが勧められています。花粉飛散が始まる直前に治療を開始すると効果がでないだけでなく、安全性にも問題があります。遅くとも1月初めには開始する必要があります。花粉飛散期には開始できませんので、スギとヒノキの花粉がおわってからの治療開始がよく、6月から11月に治療を開始するのが望ましいでしょう。

35. 当院で舌下免疫療法を受けたい場合には?

スギ花粉症であること、免疫療法の適応であることなどの診断が必要です。当院では、すべてのかたに舌下免疫療法を第一選択の治療としておらず、注射による方法やお薬の治療など、患者様の病状にあった治療法を提示しています。特に、ハウスダストによるアレルギー性鼻炎の強いかたには、スギとハウスダストの両方が同時にできる注射による免疫療法も勧めています(注射による免疫療法の開始時期は6月~9月で、舌下免疫療法より早いのでご注意ください)

まずは初診していただき、説明・検査の結果を聞いてから舌下免疫療法を検討していただくようにお願いします。まず検査をおこなうので、初診の日に舌下免疫療法を開始することはありません。また、これまでに当院に通院していただいているかたでも、舌下免疫療法を始めるにあたっての検査と説明が必要となります。

36. 当院で舌下免疫療法を受けるまえに、もう一度確認してください

  • スギ花粉症でお悩みですか?
    他の花粉症やハウスダストのアレルギー性鼻炎治療ではありませんか?

  • 発売から1年間は2週間に1回の通院が必要です。その後も1ヶ月に1回の通院が必要です。通えますか?

  • 毎日舌下投与します。治療期間も年単位です。根気よく治療ができますか?

  • 根治するかたもみえますが、効果のないかたもみえます。全員が根治する治療でないことを理解していますか?

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