三重大学では、一般耳鼻咽喉科診療はもちろんのこと、花粉症とがん治療を精力的に行ってき ました。
スギ花粉症治療は最も得意とする分野です 。
1998年から三重県のスギ花粉情報を担当し、花粉症シーズンには毎日の花粉飛散と予測をマ スコミなどに提供してきました。
スギ花粉症に最も効果の高い免疫療法を得意とし、その成績を日本で最も多く学会で報告し ました。
2005年よりスギ花粉症の最新治療である舌下免疫療法の開発に携わり、2014年には保険適用 となり、現在のスギ花粉症治療の主軸となりました。
小児例の舌下免疫療法やスギ花粉とダニの併用舌下免疫療法など、国内で初めての治療と報告を行ってきた結果、現在では誰もが行える治療にな りました。

また、舌下免疫療法のさらなる発展のための研究は継続しており、滋賀医科大学の客員教授として医学部大学院生の指導を行うととも に、全国の多くの大学と協力して最新研究をサポートしています。これらの経験と知識を当クリニックの患者様に還元したいと思います。

「頭頸部がん」とは、聞き慣れない言葉ですが、脳の下から首までのがんです。
喉頭がん･舌がん･咽頭がん･甲状腺がんなどは頭頸部がんに含まれます。
がんの治療では、がん拠点病院である三重大学で頭頸部がんを責任者の立場で10年以上担当しました。
年間100例以上の入院患者さまの治療を主導し、自らの治療だけでなく、三重大学病院で初めて学会より頭頸部がん指導医に認定され、頭頸部がん専門医をめざす若手医師の指導も行いました。
頭頸部がん治療では、全ての種類の手術･抗がん剤･放射線治療など、部位や進行度に応じて数種類の治療が選択されます。
非常に複雑な部位で、且つ、生活の機能にも配慮はいる治療ですので、難易度の高い手術も多いがんです。

がんを切除した後の機能障害を改善することも重要であり、広範囲のがんでは、遊離再建手術という患者さん自身の体の一部を移植して機能改善する高度な形成手術も行われす。
東京大学と国立がんセンターで研修したこれらの再建手術を12年間ひとりで担当しました。また、海外研修で習得した喉頭癌の音声温存がん切除手術などの高度な手術法を行い、後身にも指導しました。
世界的にも有名な三重大学癌ワクチン講座に協力し、頭頸部扁平上皮がんの癌ワクチンの開発と治療にも参画し、最先端治療にもかかわってきました。
これらの技術と知識をもとに、大学病院やがんセンターでなくても頭頸部がんの診療･検診･セカンドオピニオンを受けていただけるようにしていきます。
また、診察の結果、専門病院での入院加療が必要な場合に、三重大学病院などのがん拠点病院への紹介をします。

大学病院での専門はスギ花粉症と免疫療法･頭頸部がん手術などでしたが、耳鼻咽喉科としての日常診療は、中耳炎、難聴、副鼻腔炎や扁桃腺炎、めまいなどのよくある病気です。
外来ではこれらの疾患が最も多く、30年以上にわたり外来診療してきましたので、一般診療からアレルギー･がん診療まで、何なりとご相談ください。

大学病院での専門は、スギ花粉症と免疫療法･頭頸部がん手術などですが、耳鼻咽喉科としての日常診療は、中耳炎、難聴、副鼻腔炎や扁桃腺 炎、めまいなどの病気です。
外来ではこれらの疾患が最も多く、20年以上にわたり外来診療してきましたので、一般診療からアレルギー･がん診療まで、何なりとご相談 ください。