頭頸部外科とは
「頭頸部」とは英語のhead and neckの訳語で、首から上の構造の総称です。頭(あたま)というと日本語では脳を連想しますが、英語のheadという言葉は顔面や口のなか、鼻のなか、眼なども含まれており、首よりも上の全てを指します。のど(咽頭、喉頭)、気管、食道上部もふくみます。これら領域の病気をみるのが頭頸部外科です。しかし、脳・眼球・歯は含みません。
頭頸部外科で最も重要なものは頭頸部がんの診療です。頭頸部がんには、舌がん、咽頭がん、喉頭(こうとう)がん、鼻のがん、耳のがんが含まれます。甲状腺腫瘍やリンパ節などの首のしこりも頭頸部外科が扱う病気です。がんだけでなく、良性のできものや、嚥下障害・音声なども頭頸部外科が扱う病気です。食事をする、呼吸をする、声を出すという、大切な働きをみるのも重要な領域です。
当院の頭頸部がん診療
「当院では、院長が三重大学病院で2000年から開院までの10年以上にわたり、頭頸部がん診療のトップとして手術を行い、難易度の高い手術のほとんどを手がけてきました。また、東京大学形成外科で習得した技術を用いて、がん手術後の機能改善手術もおこなってきました。また、日本頭頸部外科学会認定の頭頸部がん専門医と指導医を制度制定の初年度に三重大学病院で初めて取得し、三重大学病院では指導医として治療してきました。
これまでの経験をもとに、最新のNBI電子内視鏡・超音波エコーなどの機器を用いてがんの適確な診療をいたします。診療の結果で、治療の必要なかたは三重大学など適切な専門病院にご紹介します。治療後の経過観察も必要に応じて行います。